日本は、大阪と長崎の統合型リゾート(IR)の提案を受け入れるかどうか、まもなく発表される。長崎が選ばれた場合、Cantor FitzgeraldとCredit Suisseは、カジノプロジェクトに銀行口座を開くと伝えられている。
大阪と長崎が構想するIRは、決して安くはない。大阪のリゾートコストは約90億円と予測されている。長崎では、約40億円のプロジェクトとなる。しかし、そのうちのかなりの額を府が負担することになる。
そこで、Cantor FitzgeraldとCredit Suisseの出番となる。GGRAsiaによると、長崎県の大井庄司健吾知事は今週、彼らが金融サービスを提供したことを明かしたという。
安全な投資
長崎県は、IRのカジノから受け取る年間総ゲーミング収入(GGR)が1500億円(10.5億米ドル)に達すると試算している。長崎県はその15%にあたる225億円(1億5783万米ドル)を受け取ることになる。
グローバルな金融機関2社の関与は、日本のIR計画の成功を楽観視していることを示しているように思われる。クレディ・スイスとカントール・フィッツジェラルドは、和歌山がまだ競争相手だった頃、開発案に参加する方法を積極的に探していた。
大正製薬によれば、両社は長崎のプロジェクトに必要な株式の80%を提供することができるという。両社とも、出資の可能性を示す「コミットメントレター」を提示している。知事は、この火曜日に開かれた県のIR委員会の定例会議で、このことを明らかにした。
長崎県がこの投資を必要とするか、あるいは利用できるかは、まだ未知数だ。日本政府がまず選定する必要がある。
国が定めたルールにより、1次審査では3件まで可能である。当初は世界的に大きな関心があったにもかかわらず、最終候補は2社にとどまった。
日本は、IRのどちらかを選ぶか、両方を選ぶか、どれも選ばないかを選択できる。もし、何も選ばなければ、プロジェクトは破棄される可能性がある。一方、両方を選択した場合、2027年に最初のIRが登場する可能性がある。長崎はそれまでに完成できると考えているし、大阪は2029年の開業をめざしている。
日本のIR委員会は、年内に決定を発表する予定だ。
長崎のテーマパークが入れ替わる
長崎のIR建設予定地に隣接する観光客に人気のテーマパークが、新しいオーナーになった。日本の旅行会社H.I.S.は、数ヶ月前からハウステンボスのテーマパークの売却を検討していた。先月末に契約が成立した。
H.I.S.は、ハウステンボスの約66%の株式を香港の資産管理会社PAGに売却することになった。H.I.S.は、おそらくそれ以上を望んでいたのだろうが、この売却により、約4億8200万ドルが手に入ることになる。
同社が売却の可能性を発表したとき、旅行会社は “数百億円 “という価格にしか言及しなかった。それはそれで、選択肢の幅が広がる。しかし、このパークの立地は、もっと高い価値を保証しているはずだ。日本のメディアによれば、PAGはH.I.S.の株式を約7億0140万ドルと評価していたので、お買い得だったのだ。
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